Tara’s box cafe

モータースポーツを中心に、自分なりの解説を試みるブログです。

オーストリアGPを振り返る

こんばんは。taraです。

今回はオーストリアGPを振り返ります。

 

(決勝リザルト)

2019 Austrian Grand Prix: Race Highlights - YouTube

 

(ハイライト)

F1 2019 第9戦オーストリアGP | Results | Motorsport.com

 

 

まず初めに、レッドブル・ホンダ初優勝おめでとうございます!!

今年はジョイント初年度ということで、なかなか苦戦していたシーンも多かったですがレッドブルの地元での初勝利は今後のチームの士気を上げるのにふさわしいものになったことでしょう。

ルクレールとの一件に関しては難しい場面ではあったと思いますが、ブレーキングからターンインにかけてのタイミングで並走状態になっていたことがノーペナルティだった理由なのではないかと考えます。

 一方では、コース外へとエスケープしたルクレールに対してこんな意見もありました。

F1ドライバーペドロ・デ・ラ・ロサのツイートです。

「素晴らしいレースだった。しかし忘れてはいけないのは、ルクレールはあのタイミングではスロットルを戻すべきだった。でもアスファルトのランオフエリアでは誰もやらないだろう。フェルスタッペンが追い出したことによってペナルティを受けるのを狙ってね。」

ざっくりとした意訳ですがおおよそこんな感じです。

実際に現代ではコース外が舗装されたアスファルトになっていることも多く、スロットルを戻してコース内に留まるメリットが減っているとは言えます。加えてカナダ、フランスでもあったように、他のドライバーをコース外に押し出すという行為がペナルティに繋がっていたという前例を考えれば、ルクレールがあのラインを取ったのも納得できます。

個人的には最近の基準ではペナルティが出てもおかしくないオーバーテイクだと思っていたので心の準備はしていましたが、ノーペナルティで良かったです。

 

トップ争い以外にも目を移していきましょう。まずは22週目、ベッテルのピットインのシーンから。2位を走っていたボッタスがピットイン。4位まで上げてきていたベッテルも同じ週にピットへと向かいました。しかしメカニックの無線トラブルにより指示が伝わっておらず、タイヤが用意されていませんでした。位置関係的にはベッテルがピットに入ったことによってボッタスのリリースが遅れたため、タイミングはベストではあったのですが結果には結び付きませんでした。あのミスによって少なくとも7~8秒は失っていたので、結果論ではありますがボッタスにも届いていたのではないかと思います。

一方のメルセデスも今回は大苦戦を強いられました。ボッタスは風の影響もあったとはいえFP2でクラッシュ、ハミルトンはターン1へのアプローチに苦しみ、ピットイン時にフロントウィングを交換。開幕からの連勝記録も8でストップ。バーレーン、カナダ辺りでは純粋なスピードで負けてはいたもののラッキーな形で勝利を拾ってきましたが、ついに連勝記録が途絶えました。チャンピオンシップではすでに独走態勢に入っていますが、これからフェラーリレッドブルの追撃を振り切れるか注目です。

 

入賞圏内のトピックとしては、アルファロメオが今シーズン初のダブル入賞。ライコネンは2戦連続で今シーズン6度目の入賞、ジョビナッツィはようやく初ポイントを獲得しました。特にジョビナッツィはここ数戦調子を上げてきていたので、ようやく結果につながったという印象。なかなか流れに乗れずにライコネンに水をあけられていましたが、これで少し一安心といったところでしょうか。レース後には断髪もしたようで、イメージも一新となるでしょうか。

 

ということでオーストリアGPを振り返りました。レッドブル・ホンダの初優勝ということもありましたが、贔屓目抜きに見ても今シーズンで一番面白いレースだったのではないかと思います。一緒に開催されていたF2でもレース1で松下選手が優勝、レース2でもオーバーテイクショーで5位に入るなど、エキサイティングなレースが多い週末でした。

次は2週間後にイギリスGP。ほぼ完敗とも言ってよい結果に終わったメルセデスは、ハミルトンの地元で挽回できるでしょうか。そしてここ2戦上位を脅かしているマクラーレンも好調を維持できるでしょうか。

それでは!