オーストラリアGPを振り返る
こんばんは。taraです。
いよいよ2019シーズンのF1が開幕しましたね!
今回は開幕戦のオーストラリアGPを振り返っていきたいと思います。
まずは決勝のリザルトとハイライトを。
(リザルト)
F1 2019 第1戦オーストラリアGP | Results | Motorsport.com
(ハイライト)
2019 Australian Grand Prix: Race Highlights - YouTube
(今年も公式ハイライトのLights out away we goが健在なようで嬉しいです)
さて、そろそろ振り返りに入っていこうと思います。
能ある鷹は爪を隠す。やはり速かったメルセデス。
まずは圧倒的なタイムでフロントローを独占し1-2フィニッシュを果たしたメルセデスから。なんといっても優勝したボッタスでしょう。昨シーズンのうっ憤を晴らすかのようにスタートでトップを奪うとそのまま快走。タイヤに苦しむチームメイトのハミルトンとは対照的に危なげなくミッションを遂行。圧倒的な速さでDriver of the dayも獲得しました。レース終盤のファステストラップを取りにいくという無線からも今シーズンにかける想いの強さをうかがわせました。
それと対照的にハミルトンは最後までペースが上がりませんでしたが、うまくタイヤをマネージメントしてフェルスタッペンの追撃を退けました。レース中にフロアを損傷してしまっていたとのことなので、手負いの状態でなんとか被害を最小限に抑えたというところでしょうか。フロアの損傷がなければボッタスくらいのペースで走れていたかもしれませんね。
F1オーストラリアGP|ハミルトンのフロアに損傷発見。好ペース発揮を妨げた?|motorsport.com日本版
タイトル奪還に向けてあまりにも不安なスタート。跳ね馬の逆襲はいつから?
そしてビノット体制になった新生フェラーリは、ほとんど存在感なくベッテルが4位、ルクレールが5位という結果になりました。レース中にはこんなチームラジオ(漫才?)も。
ベッテル「Why are we so slow?」(なんでこんな遅いんだ?)
ピット「We don't know at the moment.」(わかんね)
テスト結果を受けての開幕前の勢力図の予想ではトップ予想も多かったフェラーリでしたが、終わってみればレッドブルにも先行を許し、早くもベッテル優先のオーダー発動という不本意な週末になりました。マシンのポテンシャルは恐らくメルセデスに次いで2番手なのではないかと推測しますが、遅かった原因の解明に時間がかかるようではチャンピオン獲得にも黄色信号が灯るでしょう。早くも2週間後のバーレーンで真価が問われます。
新パートナーとともに表彰台。新生レッドブルは上々の滑り出し。
次にフェルスタッペンが3位、ガスリーが11位という結果に終わったレッドブル・ホンダ。フェルスタッペンがベッテルをオーバーテイクしたシーンは今シーズンのさらなる活躍を予感させるような力強さを感じさせました。ホンダにとっては2008年イギリスGPのバリチェロ以来の表彰台。2015年に復帰して以来雌伏の時を過ごしてきましたが、今年はいよいよ優勝も見えるところまで来ています。
エースとしてしっかり結果を残したフェルスタッペンとは異なり予選からの出遅れが決勝にも響いてしまったガスリー。Q1ノックアウトも入賞圏外でのフィニッシュもガスリーのみならずチームとしては反省材料となるでしょう。次戦バーレーンは去年トロロッソで4位入賞を果たした相性のいいサーキット。テストでの2度のクラッシュから逆境が続くガスリーですが、そろそろ本領発揮と行きたいところです。
「Bチーム化」でますます過激になった中団争い。
フェラーリの技術を使用してマシンを開発したハースとアルファロメオや、レッドブルの技術を使うトロロッソと、いわゆる「Bチーム」の誕生によって去年よりもトップ3チームと中団グループとの差が縮まったように感じます。それが顕著だったのは前述したガスリーの苦戦に表れているのではないでしょうか。前の隊列がみんなDRSを使っていたこともありますが、1度コースオフを喫したクビアトも捕らえることができずにレースを終えました。以前では予選でトラブルに見舞われたトップ3チームの車両があっという間に上位に来るのは割とあったこと(去年のロシアのレッドブル勢など)なのですが、今年はそうもいかなくなる可能性が出てきました。もちろんまだ1レースが終わっただけですし、アルバートパークのコース特性がそうさせたのかもしれません。去年はルノーが制したコンストラクターズ4位争い。今年はさらに白熱するのではないでしょうか。
レースなのにスタートの合図が見えない?
さて、最後に少しレースのスタート時に起きていたトラブルについて。17番手スタートのガスリー、20番手スタートのクビサがレース後にこのようなトラブルを訴えていました。
原因としては今年から少し大きくなったリアウィングと、もしかしたらhaloも絡んでいるのかもしれません。スタート失敗のためにこんな嘘をつくとはなかなか考えにくいので、実際に起きていたトラブルなのでしょう。
他のサーキットには隊列の真ん中あたりにもサブのシグナルが用意されていることが多いのですが、オーストラリアでは1つしか用意されていなかったようですね。今後ドライバーからこのような声が挙がってくるようであれば、何かしらの対策を講じる必要は出てくるでしょう。
ということで今回は開幕戦のオーストラリアGPの振り返りでした。まだ1レースが終わっただけですし、アルバートパークはストップアンドゴーの性質を持ったカレンダーの中では特殊な部類のサーキットですのでおおよその勢力図は次のバーレーン、中国などを見てから決まっていくことになるでしょう。今年は全21戦、12月までの長い戦いになります。最後まで白熱したレースを期待したいですね!
それでは!