Tara’s box cafe

モータースポーツを中心に、自分なりの解説を試みるブログです。

ロシアのオーバーテイクキングが日本に殴り込み。アーテム・マルケロフがスーパーフォーミュラに参戦決定。

こんばんは。taraです。

先日、TOYOTA Gazoo Racingの2019シーズンのモータースポーツ活動計画が発表されました。

その中で、チームルマンからロシア人ドライバーのアーテム・マルケロフがスーパーフォーミュラに参戦することが発表されました。ちなみに日本のトップフォーミュラで走る初のロシア人ドライバーとなります。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、マルケロフは昨シーズンまでロシアン・タイムからF2に出走しており、ルノーのテストドライバーも務めていたほどの逸材。F1へのステップアップも噂されていたのですが、父親の逮捕(

ウィリアムズ入りがうわさされるマルケロフの父親が逮捕 - TopNews

)によりマイナスイメージがついてしまった印象。才能は疑いようがないだけに残念なニュースでした。

F1への道が事実上絶たれた彼の次なるカテゴリーとして噂に上がったのは日本のスーパーフォーミュラ。最初にこの話が出たのが昨年の11月末。(

アルテム・マルケロフ、2019年はスーパーフォーミュラに参戦? 【 F1-Gate.com 】

)

 この時点では12月の頭に行われるルーキーテストに参戦するだろうと予想していたのですが、開催されたテストに彼の姿はなく、日本で走る噂もなくなってしまったのかなあと残念に思っていました。

ところが先日、前述のビッグニュースが飛び込んできたためにSFを現地観戦する計画を建て始めているという次第です。

近年、SFのみならずSGTも含めて日本のトップカテゴリにF1、WEC等のトップドライバーの参戦が増えたということも彼が日本で走ることを決意した理由の1つかもしれません。バンドーン、ガスリーのように才能あふれる若手ドライバーの活躍も記憶に新しいところです。ここ数年で日本のモータースポーツは以前よりも世界とより密接になったのではないでしょうか。マルケロフのSF参戦を聞いた時、筆者は嬉しさや期待とともにそんなことも改めて感じました。これを機にさらにSFも盛り上がってくれればと期待しています。

 

話を本筋に戻して、彼の魅力について書いていこうと思います。

最大のストロングポイントはバトルセンス。筆者の拙い描写よりは実際に動画を見ていただいたほうが伝わるかと思うので2つほど昨年のF2からピックアップしました。

youtu.be

 これは去年のF2バーレーンのセッテカマラとのバトル。オーバーテイクこそできなかったものの、チェッカーフラッグまで続いた見ごたえのあるバトルでした。

youtu.be

こちらは2018シーズンのオーバーテイク10選。マルケロフは動画内で3度(0:03,1:55,2:43)登場します。いずれも簡単ではないオーバーテイクを見せており、彼のバトルセンスの高さに加えて洞察力の高さも伺えます。

これに加えて深いブレーキングも持ち合わせており、まさに「オーバーテイク・キング」と呼ぶにふさわしいドライバーなのです。筆者はF1ではリカルドを応援しているのですが、彼を好きになったのも同じようにバトルの上手さに感動したからという経緯があります。

 

ヨコハマタイヤへの適応であったり、ここ数年のチームルマンの成績など多少の不安要素はありますが、総合的に見れば期待のほうが大きいと感じています。昨シーズンのルマンは山田エンジニアの急逝、フィッティパルディのWECでの負傷など多くの不運にも見舞われた分、今年は期するものがあるシーズンとなることでしょう。チームメイトになる大嶋選手とともに反撃を期待したいですね!ロシアン・タイム時代のチームメイトである牧野選手もNAKAJIMA Racingから参戦することが決まっており、こちらも目が離せなくなりそうです!