Tara’s box cafe

モータースポーツを中心に、自分なりの解説を試みるブログです。

2018シーズンを振りかえろう

こんばんは。taraです。あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

遅くなってしまいましたが、いろいろあった2018シーズンを振り返っていきたいと思います。

 

頭部保護デバイス「Halo」が導入されたり、ホンダPUの供給先がマクラーレンからトロロッソへスイッチしたりと、シーズン開幕前から期待やら心配やら入り乱れていましたね。

個人的には初の日本GP現地参戦を果たしたシーズンということで、今後も思い出深い年となることと思います。

 

さて、そろそろ本題に入っていきたいと思います。まずはチャンピオンシップの話題から。

昨年も終わってみればメルセデス、ハミルトンの強さが際立った年だったわけですが、それと対照的に後半戦のベッテルの失速も大きくクローズアップされることとなりました。

純粋なマシンのポテンシャルではメルセデスよりもフェラーリに分があるとの見方が強かった今年、ベッテルやチームの戦略ミスにフラストレーションの溜まったファンの方も数多くいたのではないでしょうか。

悪い面ばかりが目立ってしまった今年のベッテルでしたが、バーレーンGPは彼の実力が発揮されたレースと言ってもよかったのではないでしょうか。卓越したタイヤマネジメントでボッタスを抑え込んで優勝を果たしました。

フェラーリつながりでもう一つ。アメリカGPでライコネンが2013年以来の優勝を果たしました。これでライコネンはV10、V8、V6のエンジンそれぞれで勝利を収めた唯一のドライバーということになったようです。これまでベッテルの陰に隠れてなかなか結果を残せずに苦しい時を過ごしていましたが、このときは見事なストラテジーも相まって感動的な優勝を見せてくれましたね。来年は古巣のザウバーへ移籍してジョビナッツィとコンビを組むライコネン。今年の後半戦のパフォーマンスを見れば来年も一定の戦闘力はあるのではないでしょうか。

 

トップ3のメルセデスフェラーリレッドブルの戦いも面白かったのですが、中段争いもなかなか白熱していたのではないでしょうか。

暴れん坊2人(リザーブまで含めて3人)を擁し話題に事欠かなかったハース、ヒュルケンベルグサインツのコンビでコンスト4位を確保したルノー、スタートダッシュこそ決めたものの内部のゴタゴタや資金難で苦しんだかつての名門マクラーレン、夏休み中の破産騒動から見事な復活を遂げたレーシングポイント・フォースインディア、期待の新星ルクレールとなぜか責任を押し付けられるエリクソンが走ったザウバー、ホンダとのジョイント初年度、期待も課題もたくさんあったトロロッソ、そして少し遅れてマシン開発が最後まで思うように進まず、苦悩の一年になったウィリアムズと、悲喜こもごものシーズンでした。

レースはどうしてもトップ争い、チャンピオン争いや派手なクラッシュが大きく取り上げられがちですが、こういう争いにスポットライトを当てても面白いのではないかと思います。

 

話題を前述した「Halo」に移しましょう。実装前の段階では見た目のインパクトに関する話題が先行しましたが、メリットもデメリットも大きく出たシーズンになりました。導入初年度から完璧なデバイスというのも考えづらいですしこれからの改善に期待したいですね。

フォーミュラカーはドライバーの頭部がむき出しになる以上、その部分への衝撃はドライバーの生死に直結してしまいます。コックピットは技術の進歩で非常に強固なものになりましたが、ドライバーの頭部はヘルメットだけでは難しいものがあるわけですね。

ドライバーの頭部保護問題というのはフォーミュラカーでは定期的に挙がる話題ではありますが、キャノピーやシールドなどはドライバーの視界やコックピットからの脱出時の問題があったりと、実用化にはなかなかこぎつけられませんでした。現に最終戦アブダビGPでもマシンがひっくり返ったヒュルケンベルグが脱出できないという事件もありました。かなり前の話になりますが、1973年のオランダGPでのロジャー・ウィリアムソンの死亡事故の原因が火災が発生したマシンに閉じ込められてしまったことによるものであり、時代も環境も違えどこのような最悪のケースも起きてしまう可能性を多少は孕んだデバイスではあるのかな感じています。

とはいえF2スペインGPの日本人同士の接触や、ベルギーGPのスタート直後のクラッシュなど、Haloがなければ・・・というようなゾッとするシーンもありましたので、概ねHaloの導入は成功だったのではないかと思います。 

 

2019年シーズンは多少レギュレーションも変わり、勢力図の変化が予想されます。見所はたくさんありますが、今年以上に接戦になってくれるといいかなあ・・・と。

中でも注目はパワーユニットをホンダへスイッチしたレッドブルでしょうか。ドライバーもリカルドoutでガスリーinとなり、昨年以上にバチバチにやってくれるのではないかと期待しています。しかし今までのレッドブルルノーへの態度を見る限り、パワーと信頼性を両立できなければおそらくものすごいバッシングが来るでしょう。第4期のホンダとしてはこれ以上ない大きなチャレンジになると思いますが、期待の裏返しだと思うことにしたいと思います。

 

私としては今年は今まで以上にモタスポの知識を深めていければと思います。そして、多くの人にこのブログを見てもらえるように頑張っていきますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

(今年はもう少しモタスポ初心者の方にもわかりやすく解説できるようにさらに知識をつけていかなければ・・・)